2008年9月24日

「タラート」


 今日はタラート(市場)を紹介します。

 ラオスの人々は主にタラートで、野菜や魚肉、日用品を買います。
 タラートに足を踏み入れると、売り手と買い手のにぎやかな声が飛び交っています。

 休日にのんびり見て回りながら、売り手と話したり、まとめて買うときに値段交渉をしたりするのが、まだまだつたないラオス語ですが、楽しいひと時です。

 タラートには、日本では見かけない食材もあります。こおろぎやイタチなど。初めはびっくりしましたが、それらは肉や魚が多く手に入らないラオスの人々にとって大切な栄養源でした。

 あるとき、ラオス人との食事のときに、こおろぎのから揚げや牛の脳みそを食べる機会がありました。おじけづいていると、ラオス人が「これはたんぱく質やビタミンが多くて体にいいから、食べてみて。」と勧めてくれます。勇気を出して食べてみると、こおろぎのから揚げは小エビのから揚げのようにこおばしいし、牛の脳みそは白子のような食感でした。ラオスの人々は、工夫して調理し、おいしく食べていたのです。

 自分の国の文化にない食べ物だからといって、変だなあとか食べられないと決めずに、現地の人の生活を見て、一緒に食べてみると、見方が変わりました。食べ物に限らず、習慣や考え方など、決めつけて見てはいけないなあ、と感じた出来事でした。