2008年11月8日

現場の声を聞かなくては・・・




 10月からは、授業の観察の合間を縫って、ラオスにもよくある身近なもので写真のような教具を作っていました。
 しかし、月末に、近隣の小学校を訪問する機会を得、考えが変わりました。現場の先生のお話を聞いたところ、今年度から改定された1・2年生の算数の教科書に対して、使い方に戸惑っている先生が多いようでした。
 旧版と新版を比べてみると、版が大きくなり子どもも書き込みやすい大きさになっています。図も増え、カラーにもなり、子どもの興味をひきつけるようになっています。でもその一方で、例えば1年生の内容に2年生から時計の学習と引き算の学習がおりてきて内容が増えたのに、年間時数は変わっておらず、時間的に窮屈な状況がありました。「時間数が足りない。」との声を実際に聞きました。特に校舎が小さく、2部制を行っていて、半日しか授業時間を確保できない学校ではなおさらのようです。
 新教科書に関する教師への研修会はあったようですが、限られた郡でのみ行われて、充分だとはいえません。
 これまで自分の考えだけで教具を作っていましたが、反省。これからは、新版を研究して、現場の先生の声を聞いて、有効な教具を考え、作っていきます。